ストーカー犯罪では押しかけるという行為があります。
これは、被害者の家や職場などに、相手の都合など関係なく文字通り押しかけてくることを言います。
この行為に及ぶストーカーは、強引な手段で相手を思いのままにしたいという欲求や、職場などに押しかける場合は、被害者の立場を悪くさせてしまおうなどという恨みの衝動からくる場合があります。
とても迷惑で怖さを感じるストーカー行為ですが、実際にどんな事例があるのでしょうか?
また、押しかけるストーカーに対しての対策も含めて調べてみました。
強引さが際立つストーカーに押しかけられた恐怖の体験事例
押しかけるという行為は、身の危険を感じるストーカー行為です。
主に別れた元恋人や夫が逆上し、会いたい、話がしたいと強引に押しかける事例が多く見受けられます。
「元夫が離婚した後に自分に恋人ができたことで逆上し、家に押しかけ口論となり殴る蹴るの暴力を受けた」
「恋人に別れ話をしても納得してもらえず、つきまといのストーカー行為が始まり、夜帰宅すると家に押しかけてくるようになった。居留守を使っても、ドアノブを強引にガチャガチャ回し壊されそうになった。」
「ストーカーにつけられていることに気づかずに帰宅、玄関のドアを開けると背後から押し入ろうとしてきた」など、かなり怖い思いを経験した人が目立ちます。
押しかけは、危険度の高いストーカー犯罪となるので、ストーカー規制法によって被害者が求めれば警察から警告や接近禁止令、また押しかけられ暴力を受けるなど悪質な場合は逮捕に至ることもあります。
押しかける行為に及ぶストーカーには手段を選ばない怖さがある
ストーカーをする人には、相手の気持ちを考えるということができません。
自分の欲求を満たしたいばかりに、強引な手段を取れば相手の中に自分の存在が大きくなると思っているのです。
そして、このストーカー行為をする人物の48%は元恋人の犯行であると警察庁の事案で報告されています。
強引な行動をとるストーカーは危険な破滅型と考えられ、依存性が強く相手を思うように出来なければ死んでもいいという極端な思考を持っている場合があります。
自傷行為に及んだり、破滅させる矛先として被害者を道連れにする事例もあります。
この押しかける事例では、ストーカー行為の中でも攻撃性が強いので、身の危険を感じる被害者も多いでしょう。
もはや、話し合う事や行動を諭すことは無理だと思わなければいけません。
一刻も早く対策を講じなければ、大変危険です。
押しかけてくるストーカーは警察や弁護士など第三者を入れて対策する
家や職場などにストーカーが押しかけてくる場合は、もう自分一人ではどうしようもありません。
力ずくで家に押し入ったり、大声で怒鳴るなどの行為が伴えば、女性にとっても耐え難い苦痛となります。
ストーカーが押しかけてきたら迷わず警察に通報しましょう。
また、家にストーカーが押しかける場合、玄関からとは限りません。
一戸建てなどは、人が入れる窓には補助鍵を取り付けたりと防犯面でも対策をしておく必要があります。
そして家族や友人ではなく、公的機関の警察や弁護士に間に入ってもらうべきです。
家や職場に押しかけるストーカー行為は犯罪であり、どんな刑罰があるのかをきちんとストーカーに認識させなくてはいけないからです。
逆上させるのが怖いからと何もしなければ、どんどんエスカレートしてしまいます。
力づくでも自分の思うままにしたい欲求や、被害者に恥をかかせようとする怨恨の感情で重大な事件とならないように、早めに警察や弁護士に相談しておきましょう。
元恋人や夫がストーカーにならないように考えておくべき別れ方
ストーカー行為で押しかけてくる場合、元恋人や夫の場合がとても多くあります。
家や職場、よく行くお店や生活リズムまで、被害者となる女性の情報を知り尽くしているので、何をされるか分からない怖さがありますよね。
実際に、元恋人や夫から受けるストーカー被害に悩み、引っ越しをしたり職場を退職しなければならなくなった事例もあります。
怨恨の可能性が非常に高く、相手の性格も分かることから対処しづらいストーカーでもあります。
元恋人や夫がストーカーにならないように事前に考えておきたいのは、別れ方です。
女性側から一方的に冷たく別れを告げる事や、別に好きな人が出来たなど相手のプライドを傷つけてしまうような振る舞いはよくありません。
また突然別れを告げたり、突然連絡を絶つなどは、ストーカー化してしまうリスクが高くなります。
別れる際には一定の愛情を持って接し、感謝を伝えるようにしましょう。
元恋人や夫が前向きに捉えてくれるような別れのセリフを考えておきたいですね。
まとめ
いかがでしたか?
家や職場などにストーカーが押しかけてくるのは、攻撃性の高いストーカー行為です。
元恋人や夫の場合が多く、怨恨の場合もあるので危険が伴います。
女性側の気持ちを理解できず、強引な手段で自分の欲求を満たしたい衝動に駆られているので、一人で悩まずに警察に相談、緊急の場合は通報しましょう。
これは犯罪であり刑罰の対象となる行為だとストーカーに理解させなければいけません。
また、元恋人や夫がストーカー化してしまう前に、別れ方にも注意しておきましょう。
一方的に別れを告げず、感謝と愛情を持って別れておくことができたなら、ストーカーに悩まされることも未然に防げるかもしれません。
しかし、ストーカー被害に遭ってしまったならば弱気にならず警察や弁護士などを利用し、毅然と対応していきましょう。