知らない人がある日突然ストーカーになるケースもありますが、元カレや元夫、職場の同僚などがストーカーになってしまうことも多いようです。
知り合いがストーカーになってしまった場合、対処に悩む方も多いはずです。
特に職場の同僚やサークルの仲間など、その後も付き合い続けなければならない人がストーカー化してしまうと、その後の周囲との付き合い方にも影響を及ぼします。
このように、知り合いがストーカーになってしまった場合の対処法を解説していきます。
ストーカーの61%は知り合い!元カレや友人がストーカーになる
日本法規情報が行ったアンケートによると、ストーカーの実に61%が知り合いだったという結果が出ました。
この結果から全く知らない人よりも、知り合いがストーカーになるケースが多いことが分かります。
もしストーカーが元カレや元夫である場合、別れた時の状況を思い出してみましょう。相手は別れにきちんと納得していましたか?
もし、あなたが話し合いをせず、一方的に別れを告げたのであれば、元カレや元夫などは別れた事実をきちんと受け止められていない可能性があります。
そして、また復縁できると信じ込み、ストーカー行為に及んでしまうケースがあります。
もちろん、このような別れ方をした元カレや元夫がすべてストーカーになるわけではありません。
しかし、このような別れ方をした元カレや元夫がストーカーになりやすい性格である場合には要注意です。
また、ただの知り合いがストーカー行為を行うこともあります。
きっかけは、目が合ったなど些細なことから知り合いの思い込みや妄想が始まり、「自分たちは交際している」といった勘違いに支配されてしまうのです。
このような場合には、被害者は初めのうちはストーカー行為をされていることに気付きにくいのが特徴です。
このように、ストーカー行為をされていることに気付かないでいると、ストーカー行為はだんだんエスカレートしていきます。
知り合いがストーカーになってしまったケースの上手な断り方
ストーカー被害にあったら、どのような場合でもきちんと付きまといを止めさせるために面会や交際などの要求を断る必要があります。
それは相手が知り合いでも同じことです。
では、知り合いにストーカー行為をされている場合には、どのように要求を断れば良いのでしょうか。
一番重要なことは自分がストーカー行為を受けていることを早期に認識することです。
そして、ストーカー行為がエスカレートしないうちにはっきりとメールや電話などの迷惑行為に対して「迷惑している」と伝えることが大切です。
その場合は感情的にならず、冷静に「あなたの行為に迷惑している」と相手に自分の気持ちを伝えることが大切です。
それでも相手のストーカー行為が収まらない場合は、相手に近い目上の人に相談してみましょう。
元カレや元夫であればその親、会社の同僚であればその上司などが良いでしょう。元夫の場合は、仲人をしてもらった人に相談することも効果的です。
また、ストーカー行為をしている相手が信用している友人などに相談し、その人から注意をしてもらっても良いでしょう。
そのような立場の人から相手のストーカー行為について注意してもらうことをお勧めします。
絶対にしてはいけないのは、男友達に間に入ってもらうことです。
この方法をとってしまうと、相手はその男友達を「二人の関係に嫉妬して邪魔をする存在」と認識してしまい、危険がその男友達にも及んでしまうからです。
曖昧な態度は厳禁!ストーカーの付きまといがさらにひどくなることも
自分でストーカー行為を行う相手に対応するときには、絶対に曖昧な言い回しや対応をしてはいけません。
例えばストーカーに面会を要求されたときに「行けたら行きます」や、「都合が付いたら」という遠回しな断り方は危険です。
ストーカーは自分が都合が良いようにしか考えないので、「来たかったけど、都合が付かなかったんだな」と解釈してしまいます。
はっきりと、「会いたくないので、行きません」と答えるのがベストな対応です。
さらに誘われること自体にも苦痛を感じていることを伝えられるとさらに良いでしょう。
ストーカーは曖昧な態度するとを自分の都合の良いようにとらえ、二人の関係にさらに進展する余地があると考えるようになります。
日本人は特に物事を荒立てる言動を慎む傾向が強いのですが、ストーカー相手に遠回しな対応は逆効果になります。
ストーカー行為に迷惑していることをはっきりと伝えることが、ストーカー行為を止めさせるために最も重要なことです。
まとめ
ここまで、知り合いがストーカーになってしまった場合の対処法について解説して来ました。
知り合いがストーカーになってしまった場合、はっきりと断ることはなかなか難しいものがあります。
さらに相手が会社の同僚など、その後も付き合い続けないといけない立場の人になると、どうしても波風立てないよううまく断る方法はないかと悩んでしまうでしょう。
しかし、ストーカー行為が初期の段階のうちにしっかりと「迷惑している」と釘をさしておかないと、ストーカー行為がエスカレートしてしまった場合には、いくらはっきりと断っても、理解してくれなくなる可能性もあります。
まずは、自分ではっきりと相手のストーカー行為に迷惑していることを伝えましょう。
それでも相手のストーカー行為が収まらない場合には、相手が頭の上がらない立場の人に相談し、その人から注意してもらうと良いでしょう。
間違っても曖昧な言い方で相手の要求を断ってはいけません。
曖昧な表現は相手の勘違いをさらに加速させ、ストーカー行為がさらにエスカレートしてしまうことが考えられます。
相手が知り合いでも、迷惑行為に対してはっきりと迷惑していることを伝え、要求はきっぱりと断ることが、知り合いがストーカーになった場合の一番重要な対処法となるのです。