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ストーカー対策

“常識が通用しない相手”であるストーカーから身を守る具体的な方法

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20184月、女優の菊池桃子さんへのストーカー行為で、元タクシードライバーの男が逮捕され大きな話題となりました。

 

逮捕された男がストーカー化した切掛けはなんと、たった一度だけ菊池桃子さんがタクシーに乗車したという、それだけの理由なのです。

 

私たちはいつ、どこで、ストーカーのターゲットなってしまうか分かりません。ストーカーから身を守るために、私たちは何に注意すれば良いのでしょうか?

 

具体的な、ストーカーからの身の守り方をご紹介いたします。

 

ストーカーに常識は通用しない 「考え方」をまず変えること

 

ストーカーから身を守るためにまずやるべきことは、「常識が通用しない相手だ」と認識することです。

 

ちょっとした人間関係のトラブルは人生に付き物です。これまでにいろんなトラブルを解決してきたという経験が、どなたにもあるかと思います。しかし、ストーカー被害がそのトラブルの延長線上にあると考えるのは、極めて危険な考え方です。

 

あなたが常識的な人間であればあるほど、まず考え方を変える必要があります。

 

「話せば分かる」という尊い考え方はここでは通用しない

 

「話せば分かる」という考え方。これは対人関係のトラブルを解決させるための基本ですが、ストーカーには通用しません。

 

なぜなら、ストーカー行為自体がそもそも違法なのです。ストーカーは「法律なんか関係ない」「自分が正しい」という独善的な思考に陥っています。そんな独善的な人物に、真摯に話に耳を傾けることを期待することは危険です。

 

話し合いで解決させようと考える方は、きっと理性的で優しい方なのでしょう。通常であれば長所となるその考え方も、ストーカーは歪んだ捉え方をします。例えば、あなたが自分と話し合おうとするのは、自分に好意があるからだ、と。

 

話しても分からない相手。それがストーカーなのです。

 

「嫌い」「迷惑している」と伝えれば止めるか 答えは「NO

 

常識的に考えると、女性に「嫌い」「迷惑している」と言われた男性は、その女性のことを諦めるものです。少なくとも、それでも何通もメールやLINEをしたり、後をつけたりといった異常な行動は取らないでしょう。

 

ストーカーは相手に拒否されてもストーカー行為を止めません。拒否の態度を示せばつきまとうのを止める、そんな常識的な考え方が通用しない相手です。

 

ストーカーの精神状態は極めて独善的で一方向的です。ターゲットに何と言われようと「拒否を認めない」という危険な状態にあります。

 

拒否の態度を示す必要はありますが、ストーカーに「止めて」と伝えても止めない、という点は予め認識しておきましょう。

 

「まさかここまではしないだろう」という常識的な判断も危険

 

ストーカー被害に遭っている方でも、ストーカーに対して常識を求めがちです。例えば「まさか職場にはこないだろう」とか、「まさか手は上げないだろう」といった考え方です。

 

ストーカーは既に違法な行為をしている人物です。常識的な「まさか」は通用しません。ストーカーが「職場まで行く」と言えば、来ると考えるべきです。ストーカーがあなたの身体に危害を加える発言をすれば、それは実際に起こり得ると考えるべきでしょう。

 

いわゆる「警察沙汰」でも、ストーカーは実行してしまいます。もしストーカーが「まさか」と思う発言をしたら、それは「まさか」ではなく「現実になる」と思って行動しましょう。

 

周囲への注意を怠らないこと 見かけた時は記録すること

 

メールやLINEで迷惑しているという段階では、まだ身体に被害が及ぶ危険性は低いと言えます。怖いのは、直接会いに来られた時です。

 

ストーカーの手の届く距離にいる時、こういった状況でストーカーから身を守るために、私たちはどのような点に注意すれば良いのでしょうか?

 

つきまとい行為など、ストーカーが直接会いに来た時。ストーカーが直接手の届く距離にいる時。ストーカーからの身の守り方をご紹介いたします。

 

一人で行動するのは危険 できれば複数人で行動すること

 

ストーカーはターゲットが一人になる時を待っています。また、ターゲット一人であれば自分が優位だと考えています。力でどうにかできるという、卑劣な考え方です。

 

これを回避するために、可能であれば3人以上の複数人で行動しましょう。二人でも一人で行動するよりは遥かに良いです。しかし、女性と二人だとストーカーはやはり力で優位に立てると考えますし、男性と二人だとストーカーの嫉妬心を煽り危険です。

 

望ましいのは三人以上で男性を含む組み合わせです。ただ、いつも都合良く複数人で移動するということは困難でしょう。やむを得ず一人で行動する場合は、なるべく人通りの多い所を移動し、人目の無い所へ行かないようにしましょう。

 

いつも行く場所は避ける いつも通る道と違う道を行く

 

ストーカーはターゲットの行動パターンを監視しています。いつも決まって行く場所や通る道があれば、ストーカーは当然そこが分かっていると考えるべきです。

 

例えばターゲットがよく良く店があれば、ストーカーはその店の造りや配置を把握しています。店のどの場所が人目に付きにくいかを分かっています。

 

通学・通勤で通る道が決まっている場合も同様です。ターゲットが一人になりやすい場所を、ストーカーはよく分かっています。

 

そういった、いつも行く場所、いつも通る道にストーカーが先回りし、人目の少ない場所で待ち伏せするケースも考えられます。

 

ストーカー被害に遭っている時は、決まった場所、決まった道を避ける努力をしましょう。

 

ストーカーをいつどこで見た、声を掛けられた、それら全てを記録する

 

ストーカー被害から身を守る上で大切なことの一つが「証拠を集める」ということです。なぜなら、ストーカー被害を終わらせるのに最も効果を発揮するのが「警察からの警告」であるからです。

 

ストーカーが起こす重大事件は、「被害者が警察に相談していたにもかかわらず防げなかった」と、度々問題視されます。しかし、実際には重大事件にまで発展するケースは極めて稀で、ストーカー事案の多くが警察に相談することで解決しているのです。

 

警察の協力を得るには証拠が必要です。ストーカーがあなたの前に姿を表した時、できるだけそれら全てを手帖などに細かく記録しておきましょう。その記録が被害の証拠となります。

 

証拠を集めたら警察へ相談 身の危険を感じたらとにかく逃げること

 

前述の通り、ストーカー事案の多くは、ストーカーへ警察が警告を行うことで解決しています。可能な限り証拠を集め、警察へ通報するようにしましょう。

 

ただし、注意も必要です。警察へ通報したにもかかわらず、重大事件にまで発展してしまう。こういったケースも0ではないのです。

 

警察から警告を受けてもなおストーカー行為を止めない相手から身を守るには、とにかく逃げることが大事です。姿を見かけたら速やかに逃げてください。警告を無視したストーカー行為は逮捕の可能性が高くなるので、警察への通報も忘れずに行いましょう。

 

身の危険を感じたら安全を優先し、遠くへ引っ越すことも真剣に検討してください。

 

まとめ

 

ストーカーから身を守るには、まず「ストーカーに常識は通用しない」と認識することが大事です。話せば分かるとか、まさかここまではしないだろうといった常識は、ストーカー相手には通用しません。

 

つきまとい行為をするストーカーに対し、一人になるのはとても危険です。ストーカーはターゲットが一人になるのを待っているということを理解し、なるべく複数人で行動しましょう。難しい場合は人通りの多い場所や通りを選ぶよう心がけてください。

 

ストーカー被害の証拠が集まれば警察へ相談しましょう。それでも被害が止まない場合はいよいよ危険です。身の安全を優先し、遠くへ逃げることも考えてください。

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