今、私たちの生活の中で盗聴されることは、珍しくありません。
ネット販売などで誰でも簡単に盗聴器を入手することが可能な時代となり、家族や恋人など、身近な人から盗聴されてしまう可能性も高くなっています。
外部の人物が盗聴している場合は、生活パターンや外出を把握し空き巣に入ったり、ストーカーが、あなたのプライバシーを知ろうと小型の盗聴器を郵便物に仕込んでくる恐れもあるのです。
では、そんな盗聴器はどんな種類や特徴があるのか、また携帯電話やスマホを使って、自分でも簡単に発見することができるのかを調べてみました。
屋外10メートルから最大1キロまで受信可能な電波式盗聴器が主流
盗聴器には録音式と電波式があります。
録音式は、盗聴器の内部にフラッシュメモリーなどが内蔵され、電池か有線で繋がれています。
一定期間、盗聴の録音をしたら回収しなければいけないために、盗聴している部屋などに頻繁に出入りができる人物が仕掛けていることになります。
またこの録音式は、電波を発信しないので盗聴器発見機では反応せず、目視で探すほか見つける手段はありません。
電波式は、小型の盗聴器から発する電波を離れた場所の受信機でキャッチして盗聴します。
こちらも電池式か有線が電源となりますが、有線で電源を確保すれば回収の必要もなく使用し続けられます。
一般的によく販売されているのが、この電波式です。
形もコンセント型や時計、パソコンのマウス、電卓に仕込まれたものもあり、すべて電池を使用するものや直接電源を取りながら盗聴できる作りになっています。
普段の生活の中で、置いてあっても全く不審に思わない物ばかりで、盗聴器を探し出すことが至難の業のように感じてしまいますね。
また、電波式で盗聴した音を受信機でキャッチできる距離は、その性能や仕掛けた場所の壁や柱の建築素材によっても変わってきます。
一般的には100メートル範囲内で、盗聴を受信していることが多いですが、高性能であったり仕掛けた場所の環境によっては、最大1キロメートルほど離れていても受信可能な盗聴器もあります。
携帯電話で盗聴器は発見できる?その発見方法と周波数の関係性
結論からお伝えすると、携帯電話やスマホからは盗聴器は発見できません。
その理由は、周波数の違いです。
録音式は電波を一切発していないので、目視で探すしかなくスマホの盗聴器発見アプリでは何の期待もできません。
また電波式は、録音機からの電波を受信機でキャッチしますが、この電波はアナログ波がほとんどです。
そして携帯電話やスマホには、アナログ波をキャッチする機能はありません。
本体に備わっていない機能は、アプリをダウンロードしたからといって使えることにはなりません。
盗聴器発見アプリもよく見れば、盗聴器の知識や仕掛けられそうな場所の解説など、マニュアルのような内容や、広告用、個人情報を抜き取ってしまう危険なアプリである可能性も高いので注意しておきましょう。
また一部の盗聴器ではFM電波を使用している為、市販のラジオを使って発見する方法があります。
しかし、FM電波を使った盗聴器は、出回っている中でほんの一部に過ぎません。
アナログ波を使った盗聴器はラジオでは発見できないことを認識しておきましょう。
盗聴器発見の早道は高度な機材と知識を持つ専門業者に依頼すること
盗聴は、直接攻撃するわけではないので何年も全く気付かずに、盗聴されたまま生活していることもあります。
その理由として主に、個人情報を知るためや、ストーカーによる監視行為、興味本位や好奇心によって盗聴されていることが挙げられます。
しかし、盗聴器がどこかにあるのではないかと不安に思った時、自ら目視で探していても見つからないほど、最近の盗聴器は精巧に作られています。
携帯電話やスマホアプリでは発見できないとなれば、盗聴器発見機を買って試してみるのもいいですが、検知できる周波数が限られていたり、すべての盗聴器を発見できるわけではないので、あくまで簡易的に調べてみる方法となります。
盗聴器を発見する一番の早道は、専門業者に依頼することです。
専門業者は、高度でより繊細な電波まで検知できる機材や知識を持ち合わせているので、広範囲でさまざまな種類の盗聴器を見つけることが可能です。
また、そうなる前に盗聴を仕掛けられないよう、引っ越し先で最初から取り付けられたコンセントは破棄しておく、リフォームや修理などで家に入る業者は信頼できる会社にするなど、自分自身でも盗聴器を仕掛けられないような意識を高めておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
盗聴器は巷に溢れていると言ってもいいほど、身近に存在しています。
精巧に作られ直接電源を取れる電波式では、回収の必要もなく電源を取り続けられる期間は、すっと盗聴可能になります。
自分自身で簡単に発見できそうなアプリなどがありますが、残念ながら携帯電話やスマホのアプリを使って盗聴器を発見することはできません。
種類も豊富で周波数の範囲も広い盗聴器は、発見機を使って自ら調べる方法もありますが、発見できる盗聴器の種類も限られてしまうなど簡易的になってしまいます。
一番は専門業者に依頼をして、より高度な機材と知識で調査してもらう方法がおすすめです。
また盗聴の被害に遭わないためにも、日頃から覚えのないコンセントやケーブルなど電化機器には気を付け、外部の人が自宅に入って作業するような時も信頼できる会社を選ぶなど防犯意識を高めておくといいですね。