ストーカーによる事件では、住んでいる場所や職場など居場所が特定されてしまい、押しかけられたり、待ち伏せされて襲われてしまったケースが目立ちます。
特に元彼や夫によるDVが原因で別れた場合、執拗に追いかけられ復縁を迫ったり、嫌がらせをされてしまうことがあります。
どこか安全な場所へ避難したり、引っ越しをしても行く先々まで追いかけられてしまう恐怖は相当なものとなり、いつも怯えて暮らさなければなりません。
では、なぜ居場所がばれてしまうのでしょうか?
その原因を探り、居場所がばれないような対策を詳しくお伝えします。
住民票や保険証、スマホなどから意外と簡単に居場所はばれてしまう
ストーカー化してしまった元彼や夫からやっとの思いで逃げ出したのに、居場所がばれてしまう原因は、いくつかあります。
まず簡単なのは住民票を確認されるということです。元夫の間に子供がいた場合、面会などの正当な理由により住民票をたどることができます。
しかし、今はDVなどが原因の場合は危険を伴うので、こちらから管轄の役所に申請すれば開示に制限をかけることができます。
また保険証を別に出来ていない間は、保険証を使って受診した病院が特定されそこから現在の住所や電話番号がばれてしまうことがあります。
他にも車にGPSを取り付けられている、コンセントなどの電気機器に盗聴器が仕掛けられている、スマホに監視アプリをダウンロードされているなどで、簡単に位置情報が分かってしまいます。
更に執念深いストーカーは、相手のSNSを監視しアップされた写真の中の景色から、住所や今いる場所を特定していくこともあります。
居場所がばれてしまった後の身に迫る危険な体験談
実際に元彼や夫からのしつこい監視や追跡で居場所がばれてしまった経験者は、その後とても怖い思いをしています。
「同棲していた元彼によるDVが原因で逃げるように別れたけど、SNSでの交友関係から居場所を聞き出し、転職していた職場に現れた。逃げきれると思うなよと罵声を浴びせられ髪をつかまれ殴る蹴るの暴力を受けた。彼は通報を受けた警察によって傷害罪で逮捕。また現れるのではないかと今でも怖くてたまらない。」
「粘着質な夫に嫌気がさし離婚したものの、知らないはずの新しい転居先の住所がばれていて夜中に玄関チャイムを何度も鳴らされたり、カーテン越しに外を見るとアパートの周囲をうろつき自分がいる部屋の方をじっと見ていた。」
「元彼が私の周囲の友人に借りていたお金を返したいから居場所を教えてほしいと頼み、友人は良かれと思って現在の私の居場所を伝えたようでした。自宅への帰り道でいきなり元彼が現れ車へ押し込まれそうになり、もう少しで拉致されるところを通りすがりの男性が制止し助けてくれて事なきを得ました。」
など事件化してしまいそうな恐怖体験が目立ちます。
居場所を追跡してくる元彼などのストーカーには、相手が自分の知らない行動をしていることが許せなかったり、自分の元から離れていったことにプライドが傷つけられ、愛情が憎悪となってしまったことが挙げられます。
元彼に居場所を知られる前に注意しておきたい周辺機器やSNS投稿
居場所がばれてしまう前の対策として、SNSで近況を書き込んだり、スマホで写真をアップする際に、GPS機能付きで投稿してしまうと写真を撮った場所や日時、スマホの機種や作成者まで分かってしまうことがあります。
不特定多数の人に見られてしまう投稿では、私はここにいますよと教えているようなものなので元彼や夫、ストーカーには好都合です。
つけ入る隙を自ら与えてしまわないように注意しましょう。
居場所がばれているかもしれないと思ったら一人で行動する時間を減らし、周囲を警戒することを怠らないことや、友人や家族、職場にも現状を伝えておくべきです。
居場所を知られたくないことを周囲が知らないままでは、友人や知人の証言から居場所が簡単に伝わってしまう恐れがあります。
また自分のスマホに元彼が追跡アプリを入れていないか確認しておくことも重要です。
もし、入っているとどこへ引っ越しをしても居場所は簡単に知られてしまいます。
元彼と別れ、引っ越した際に持ってきた延長コードやコンセント器具は、すべて新しい物に変えておきましょう。
移動に使用している車があったら専門業者にGPSが取り付けられていないかを確認してもらう方法もあります。
おかしいなと思う事や身の危険を感じた時は、迷わずに弁護士や警察に相談し、力を借りる事も大切な対策です。
まとめ
いかがでしたか?
元彼や夫、ストーカーに居場所を知られたくないという事は、DVでひどい経験をしていたり、嫌がらせを受けたりしたことで一切の関わりを断ちたい気持ちが大きいはずです。
しかし、居場所を追跡してくる人物は、執着心や粘着気質なので、あの手この手で居場所を探ろうとしてきます。
最近では、スマホに追跡アプリを勝手に入れられていたり、SNS投稿により現在地を把握できてしまいます。
住所変更時の住民票の移動などでは、申請すれば開示制限をかけてくれますが、自分自身の発信から居場所がばれてしまうことは、自分以外に防ぎようがないので十分に注意しておきましょう。
また、家の中の周辺機器に盗聴器や発信器が取り付けられていないか、車のGPSも合わせてしっかり調べておくべきです。
居場所を追跡してくる元彼や夫は、ストーカーとしても危険な存在なので、相手が諦めるまで待とうとせずに、常に警戒して対策を取っておきましょう。