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知らない人が家に来る恐怖…ストーカーが相手の住所を知る方法

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教えてないはずの人が、自分の住所を知っている。考えただけでも恐ろしいですが、これは空想に限った話ではありません。なぜか住所がばれる、という思いをした人が実際にいます。

中でも、一方的な歪んだ恋愛感情を抱いている人間や、ストーカー化してしまった人間は、正常な判断ができない状態になっています。こういう人間に目をつけられ、住所が知られてしまうと、ある日突然、家を訪ねて来るということが実際に起こり得ます。

一体なぜ住所がばれてしまったのでしょう?探す側は一体どうやって相手の住所を知ったでしょうか?

私たちが気をつけるべき「相手の住所を知る方法」をご紹介いたします。

実際に起こり続けている「住所の特定」に関連する事件

2017年12月、人気ユーチューバーのはじめしゃちょーさんの家宅にファンの女性が侵入し、部屋で本人と鉢合わせたショッキングな事件は、まだ記憶に新しいかと思います。

芸能人・有名人はやはりストーカーに狙われやすく、住所を特定される被害に遭った方は枚挙に暇がありません。

ただ、これは芸能人・有名人に限った話ではありません。私たち一般人にも、住所を特定され部屋に侵入される恐れはあるのです。

きちんと対策を取らない限り、住所は簡単に他者に知られてしまうという事実を、まずは認識しましょう。

なぜストーカー化したファンに住所がばれてしまったのか

先にご紹介したはじめしゃちょーさんの事件で、ストーカー化したファンはどうやってはじめしゃちょーさんの住所を知ったのでしょうか?

もちろん、はじめしゃちょーさん本人が住所を公開するようなことはしていません。にもかかわらず住所が知られてしまった理由は、一体何だったのでしょう?

WEBメディア評論家の落合正和さんは、はじめしゃちょーさんが投稿した動画に原因があると分析しています。動画の中に映った物、発した言葉、これら一つ一つから住所特定につながる小さな情報を集め、住所を知るに至ったのではないかと考えられます。

ネット上に画像や文章を載せる時は要注意 相手の住所を知る方法

前述の落合正和さんが指摘したような、小さな情報を集め特定に至る方法を「モザイクアプローチ」と言います。

一見、はじめしゃちょーさんが投稿している動画には、住所を特定できるような情報は無いように見えます。しかし、はじめしゃちょーさんが過去に投稿した動画は1600本を超えます。それらの動画一つ一つから小さな情報を集めると、住所特定に至ってしまうのです。

具体的には、部屋の間取りや壁紙、窓から見える風景、動画の中で発していた住所に繋がりそうなヒント、これら小さな情報一つ一つが住所特定につながったと考えられます。

上手に隠しているつもりがばれている モザイクアプローチの恐怖

モザイクアプローチのターゲットとなるのは有名人や芸能人だけではありません。私たち一般人が被害に遭うことも十分に考えられます。

スマホやiPhoneを持つのが当たり前になった昨今、twitterやインスタグラムといったSNS、またはブログなどに画像やメッセージを投稿しているという人は少なくないでしょう。

しかし、投稿する時に住所がばれないよう十分注意している、という人がどれだけいるでしょうか?

モザイクアプローチで住所の特定につながる危険性のあるものをご紹介いたします。

一番ネットに載せたい物だけど個人情報が漏れやすい「画像」

2017年の流行語大賞に「インスタ映え」が選ばれるなど、インターネットに画像を投稿する行為は私たちにとって非常に身近なものです。普段何気なくやっている行為ですが、実は画像の中には住所を特定できる情報が紛れ込んでしまっているかもしれないのです。

もちろん、例えば住所が記載された郵便物のような直接住所を示す物は、写さないようにしているかと思います。

しかし、それ1枚では大丈夫と思える画像も、数が集まるとモザイクアプローチによって住所がばれるかも、という危険性を理解している人は少ないのではないでしょうか。

何気ない一言が住所につながることも「コメント・メッセージ」

例えば駅名や、現在の天気など。ちょっとした、本当にちょっとしたツイートが住所特定につながる可能性もあります。

電車が遅延した時などは、多くの人が不満をツイートしています。この何気ないツイートだけでも、遅延の情報が出た時刻とツイートのタイミングで、どこの沿線にいるかが分かってしまいます。

しかも丁寧に駅名まで記載してしまうと、大体の住所は分かります。

こうやって、私たちは意識しない内に住所につながる情報を少しずつ漏らしているかもしれないのです。

働く場所は個人の特定につながる恐れあり「名札・レシート」

モザイクアプローチに用いられるのはインターネット上の情報だけではありません。私たちが働く職場に現れた客がストーカーとなる可能性もあるのです。

あるテレビ番組の検証で、スーパーで働く女性の個人情報をモザイクアプローチでどれだけ得ることができるか、という実験がなされました。

まず、スーパーで買い物をし、レシートに記載されている女性の名前をチェック。次にインターネットで名前を検索した所、SNS上にターゲットの女性を発見。

後はSNS上の画像やメッセージから、最寄り駅・学歴・家族構成など、様々な個人情報が知られてしまったのです。

このように、名札やレシートからモザイクアプローチがスタートするケースもあります。

私はここに来ています!というアピールが裏目に「アプリの位置情報」

アプリによっては、自分の現在地を発信してしまう物もあります。インスタグラムやfacebookといったメジャーなSNSにもその機能が搭載されています。

本来は、旅行先やおしゃれなカフェ、あるいは有名なレストランなど、自分が訪れた場所はここ!と簡単に投稿できる、便利な機能です。また、画像が現地で撮られたことを示す照明にもなります。

しかし、ストーカーがこの機能を悪用すると、住所あるいは居場所の特定につながってしまうのです。

もちろん位置情報をオフにすることもできますが、設定を触らずにそのままにしていると、画像を投稿する度に自分の現在地を不特定多数の人間に知らせることになってしまいます。

こんな物まで…映り込んだら住所が特定されるかもしれない意外な物

現在はSNS、ブログ、ストリートビューなど、現地に行かなくても様々な場所の風景を見ることが可能です。そのため、部屋の窓から見える景色で住所を特定されてしまった、という被害が実際に起こっています。

住所を知るのに使われてしまう情報は載せないようにしようと思っても、何が住所の特定につながるかを分かっていないと危険です。

個人情報の漏えいにつながりそうな物をなるだけ排除して撮影しているつもりでも、意外な物から住所を知られてしまうケースもあるのです。

映り込んだら住所が特定されるかもしれない、特に意外な物をご紹介いたします。

実は住所がはっきり記載されている可能性がある「電柱」

家の近くで何気なく撮った画像。その中に「電柱」が映らないように気を付けている人が、一体どれだけいるでしょうか。

電柱には、街区表示板と呼ばれる、現在地を示す住所が記載されたプレートが固定されています。この街区表示板から、その画像がどこで撮られたのかが知られてしまうのです。

スマホのカメラが年々進化していることからも分かるように、遠くに映った小さな物も拡大すれば驚くほど鮮明に見ることができてしまいます。

虹を撮った写真や、美味しそうなソフトクリームを撮った写真、あるいはばったり会った友達と一緒に撮った写真の中に、電柱の存在を意識して撮った物が一枚でもあるでしょうか。

街区表示板が映らないよう、注意が必要です。

フタの形や紋様で地域が分かる 地域限定マンホール

マンホールのフタに注意を払う人は、決して多くは無いのではないでしょうか。どれも同じように見えるマンホールのフタも、実は各都道府県や市町村限定の様々な物が存在します。

これらは「ご当地マンホール」あるいは「デザインマンホール」と呼ばれ、地域振興の一助となっています。静岡県富士市の富士山をデザインした物や、北海道札幌市の時計台をデザインした物などが有名です。

地域限定マンホールにはファンがいて、インターネット上には全国の様々なご当地マンホールを紹介したサイトが多数あります。これがストーカーに悪用され、画像に映り込んだマンホールから地域が特定されるということは十分に起こり得ます。

分かる人には一目で分かる 地域が特定される「制服」

学校の制服、あるいは職場の制服も、住まいを知られてしまう手掛かりとなります。

学校の制服は、分かる人だと一目で「どこの学校だ」と分かってしまうものです。中高生の方は、安易に制服で写真を撮らないよう注意が必要です。

社会人の方は関係無いかと言うと、もちろんそんなことはありません。自分が撮った画像の中にたまたま通りがかった生徒が映り込んでいると、その生徒の制服から住んでいる地域がばれる恐れがあるのです。

また、会社の制服で勤務地がばれるケースもあります。

自分だけでなく、通行人も含めて、制服が映り込まないよう注意しましょう。

ストーカーが探偵を使って特定の女性の住所を知ることは可能か

モザイクアプローチで住所を知るには、たくさんの情報を得る努力が必要です。ストーカーがこういった努力なくターゲットの住所を知る近道として、探偵に依頼した場合は一体どうなるのでしょう?

先に、探偵に住所を特定する能力があるかどうかを言いますと、あります。

探偵は、調査対象の名前しか分からなかったり、顔しか分からなかったりといった、極めて限定的な情報からでも住所まで特定してしまいます。

では、ストーカーが探偵に依頼すればターゲットの女性の住所を知ることができるかと言うと、必ずしもそうではありません。

ストーカーは犯罪行為です。犯罪ほう助となるため、ストーカー目的だと判断した時点で探偵は依頼を断るでしょう。

ストーカーなどの不審者に住所を知られてしまわないための注意・対策

不審者が突然家を訪れるようなことがないよう、安心して暮らすためには一体どのようなことに注意を払えば良いのでしょうか?そしてどのような対策を立てたら良いのでしょうか?

基本的には、住所の特定につながる情報を出さないことです。特にSNSです。モザイクアプローチによって住所が知られてしまった例は多数ありますが、その多くがSNSから情報を集められています。

画像を投稿する時には、住所の特定につながる物が映っていないか確認すること。天気や沿線、お店の名前など、地域を限定できる情報をうっかりコメントしてしまわないこと。

これらを注意し徹底するだけで、とても効果的な対策となります。

まとめ

ストーカーや不審者に住所を知られてしまった方々は、どこにも開示していないのにどうして住所がばれたのだろう?と不思議に思うようです。

しかし、住所が分かるようなヒントを出していたのは、実は自分だったというケースが非常に多くあります。

ストーカーなどの不審者には、直接情報を得られなくても相手の住所を知る方法がある、ということを、正しく認識しておきましょう。

その住所を知る方法であるモザイクアプローチに対し、正しい知識をもって適切な対策を立てるようにしましょう。

SNSへ安易な画像やコメントを投稿することが如何に危険かということを、しっかりと認識しておくようにしましょう。

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