最近は最新鋭のグッズを使ったストーカーによるつきまとい行為が増加傾向にあります。その最たるものがGPSを使ったストーカー行為です。
このGPSを使ったストーカー行為、最悪の場合は私生活が全てバレてしまう可能性もあります。そこで今回はGPSを使ったストーカー行為の3つの特徴とその対処法について解説していきます。
ストーカーされているかもという方はGPSでストーキングされているのかの判断材料にもなりますので、特に自宅などを見渡しながら本記事の内容をチェックしていきましょう。
GPSが仕掛けられているとどんなストーカー行為が予想される?
浮気調査で配偶者の車にGPSをこっそりつける方もいらっしゃる中で、ストーカー行為のためにGPSが使われるケースも存在します。
GPSが仕掛けられることにより、毎日の行動が筒抜けになってしまうことは簡単に想像できますが、それでは、その移動情報からどのような情報が漏れ、どのようなストーカー行為に発展されると予想されるのでしょうか。
ここではGPSを悪用したストーカー行為について具体例を3つご紹介していきます。
実家がバレることにより、両親や家族情報が漏洩する可能性が高くなる
まずは実家がバレることにより、両親やそのご家族に関する情報が漏えいする危険性があります。
GPSを仕掛けられた状態で実家に帰省することで、本来は絶対にばれることのなかった実家の情報がバレてしまい、電話帳を調べられるなどして、そこから家族に関する様々な情報が漏れ出してしまう可能性があります。
さらに実家が一戸建てだった場合には、実家の所有者、どのような人からその土地を購入したか、ローンはあるのかというところまで全て把握することができるようになってしまいますので、これは大変危険と言えます。
立ち寄り先が全てバレるので、そこから私生活も全てバレる
そしてGPSで立ち寄り先が全てバレてしまいますので、ストーカーには恰好の情報源となってしまうことが予想されます。
立ち寄り先が全てわかるということは、その人の行動圏内や生活の半径、さらには趣味嗜好、交友関係まで全てバレてしまうというわけです。
もし仮にお酒の好きな方でよく行きつけのお店があるという場合には、そのお店に待ち伏せ行為をされてしまう可能性だって否定しきれません。
もっと言ってしまえばそこの店員になれてしまう可能性だってあるわけです。このような状況になってしまうとストーカーに生活を掌握されてしまい、大変危険な状況に陥ってしまいます。
交友関係がバレる事でより複雑なストーカー行為が予想される
どこでどのような関係を持っているかということがバレてしまうと、その交友関係に対してアプローチを行うことで、より複雑なストーカー行為が行われるということが想定されます。
例えば親友の方に何かいらない情報を吹き込んだりしてストーカー行為の手伝いをさせたり、あるいはストーカー自身が探偵などになりきることでありもしない話をでっち上げて周りの人間を協力的にしてしまうという可能性も考えなくてはなりません。
探偵になりきってその人に関する情報を収集するというのは最近よくあるストーカーの手法です。
とにかくストーカーにプライベートの情報がひとつバレるということは逃げ場を1つ失うことになりますので、出来る限り早くこいったストーカー行為については解消する必要があります。
もしかしてGPSを付けられている?と思った時にチェックしたい項目
つきまとい行為など様々ストーカー被害を受けている中で、どうもGPSを使ってストーキングしているのではないかと疑っている場合チェックしたい項目があります。
これらの項目をチェックすることによって、そのストーカー行為がGPSを使っているものである可能性があるのかが分かります。
ここではGPSをつけられている可能性があると思った時にチェックしたい項目についてご紹介していきます。
つきまといの頻度が増えたと最近感じる場合はGPSを仕掛けられた可能性アリ
まず一番最初に如実に現れてくる傾向として、「明らかにつきまといの頻度が増えた」と感じる場合にはGPSを使われた可能性があります。
というのもGPSを使っているということはそれだけリアルタイムで現在地を把握しやすいので、ピンポイントでつきまとい行為に遭遇してしまう可能性があるのです。
表現は非常に悪いのですが、ストーカー側の心理からすればGPSを使ったつきまとい行為で本人に接触することに成功した確率が高くなっているという状況です。
明らかにつきまとい行為が上がっている場合にはGPSが仕掛けられたということを疑ってかかるべきでしょう。
直近1ヶ月半以内にプレゼントをもらったり配達された時は要注意!
そして直近1ヶ月半以内に誰かしらからプレゼントなどをもらったり、あるいは差出人不明で贈り物が配達されてきたり、とにかく自分の意志によるものではない受け取りを行っている場合には注意が必要です。
さらに、その受け取ったものを今現在身につけていたり、あるいは車に置きっぱなしにしている場合にはGPSを仕掛けられている可能性があります。
ぬいぐるみに偽装したGPSなどもありますのでこういったケースにも注意が必要です。お気に入りのキャラクターでも疑いましょう。
またGPSではなくても盗聴器が仕込まれているケースもありますので十分に注意が必要です。
出処不明なアプリをダウンロードしたときはスマホのGPSにも注意すべし
現在スマホを使っていて、さらにそのスマホがAndroidのスマホであるという場合には出所不明のアプリをインストールできてしまうことがあります。
そのような開発元のはっきりしないアプリを直近1ヶ月以内にダウンロードした心当たりがある時には、そのアプリが元となってストーカー加害者の所にGPS情報を発信してしまっているケースがあります。
つまりスマホそのものがGPSとなってしまっているケースです。スマホといえば肌身離さず持っているものですので、かなり精度が高い状態で現在の居場所がバレてしまいます。
よくわからないアプリがあればアンインストールしましょう。
スマホのバッテリーの減りが早いときはGPSとアプリの許可設定をチェック
そして最近スマホのバッテリーの減りが異常に早いと感じる時には、どんなアプリがどれくらいのバッテリーを利用しているかというのを改めてチェックする必要があります。
特に最近はバッテリーの消費量が激しいものとしてGPSが挙げられます。
普段オフにしているはずのGPSがなぜか常時オンになっていたり、あるいはよくわからないアプリケーションにGPSの機能を使うことを許可する設定になっていた場合には速やかにそのアプリの許可設定を取り消し、さらにはそのアプリのアンインストール、そしてGPS設定のオフなど対策が必要となります。
最近では巧妙に偽装されたGPSアプリもありますので注意が必要です。
行動パターンを変えても追跡されるならGPSを使ったストーカーで確定!
また最終的なチェック方法として、直近一週間で通学や出勤退勤時間をそれぞれずらし、さらにその出社通学ルートもずらし、とにかく普段の行動パターンから完全に離れた行動をするという方法があります。
この行動パターンを変える戦法を使っても開始2日から3日目程度でつきまとい行為が見られる場合には、GPSを使ったストーカー行為が行われていると思ってほとんど差し支えありません。
というのも普段の行動パターンから完全に外れた行動をした場合には、ストーカー側もよほどのことがない限りどのような行動をとっているのか探しあてるのに時間がかかります。
1日2日で完全にコースを特定したということであれば、GPSが使われていると思って間違いありません。
クルマとバッグの目につかない所にGPSが仕掛けられている可能性大
そしてこうしたGPSというのはどのような部分に仕掛けられることが多いのでしょうか。可能であれば今すぐにでも見つけ出して除去してしまいたいところです。
基本的には現在自分が使っている車の底やエンジンルーム、あるいは車の中のダッシュボードの奥や座席の下などに仕掛けられていることがあります。
GPSも充電式あるいは電池式で定期的に交換をする必要がありますので、そういった取り外しや交換の手間を考えても外部から取り外しやすい場所に仕掛けられるという可能性が多いわけです。
バックであれば特に使わないようなポケットだったり、いわゆる底板の下に隠されていたり、場合によっては仕事などで利用しているUSBメモリにGPSが仕掛けられているケースもあります。
GPSを使ったストーカー行為は法律で罰せられる?警察には届け出てOK?
このように大変凶悪なストーカー事案にも発展しかねないGPSを使ったストーカー行為ですが、これは法律で罰することができるのでしょうか。また警察に届け出ることで何か動いてもらうことは可能になっているのでしょうか。
ここではGPSをストーカー行為に利用した場合の罰則の有無や、どのような罪に問われ警察はどう動いてくれることがあるのかなどについてご紹介をしていきます。
基本的にGPSを仕掛ける行為そのものは罪に問えないケースが多い
残念ながら現在の日本の法律制度では、基本的にGPSを仕掛ける行為そのものを指して罪に問うことはできないケースが多くなっています。
というのも特に他人の所有物を著しく破壊するような行為でもありませんし、何かを盗むというような行為も行いません。
また、GPSをこっそりと仕掛けるということにおいては、他人に身体的な危害を加えることもありません。
そういった部分からGPSを仕掛ける行為そのものについては罪に問うことができないケースが多いというわけです。これは同じ理屈で盗聴器の設置にも共通します。
ただしGPSを仕掛ける時に住居などに侵入していれば立件可能なケースも
ただしGPSを仕掛ける行為そのものを限定すれば罪に問えないながらも、GPSを仕掛ける時にはたいてい、自宅や会社などに侵入する、つまり他人の敷地内に正当な理由なく侵入することになります。
こういった部分から、例えば一軒家に侵入して車にGPSを設置したなどの証拠がある場合には、住居侵入あるいは建造物侵入という形で立件をすることができるケースもあります。
また一時的にであれ会社のロッカーから本人のカバンを盗み出しそこに細工をしてGPSを埋め込み、さらに元に戻したということであれば窃盗の罪に問えるケースもあります。
このようにいわゆる別件逮捕のような形でGPSを仕掛ける行為について処罰をしてもらうことは可能です。
GPSで相手の動きを長期間観察するとストーカー規制法違反に
さらにGPSを仕掛ける行為そのものは罰することはできませんが、そのGPSを使って相手の行動を長期間にわたり観察したり把握しようとすること自体はストーカー規制法違反に該当します。
実際に相手にGPSをしかけて10ヶ月間もの長期にわたり相手の行動を把握しようとした人物が逮捕され有罪判決を受けたケースもあります。
つまりGPSを使ったストーカー行為というのは総合的に判断すると、ストーカー規制法違反や住居侵入、建造物侵入、窃盗などの容疑で警察に届け出ることができるというわけです。
ひとまずは警察にストーカー被害の相談を行うと良い
そしてこういった仕掛けたGPSを利用することによってストーカー行為やつきまとい行為を行うというのは非常に悪質性が高いと判断されることになります。ですので警察にストーカー被害の相談を行っておくとよろしいでしょう。
こういったストーカー事案については各警察署の生活安全課がまずは話を聞いてくれることになります。その上で何かストーカー規制法違反以外に犯罪が成立するということであれば、適宜様々な部署が出てくることになります。
その際、GPSがレンタルの物であった場合にはレンタル会社を通して犯人が判明するケースもありますので、まずGPSの端末を見つけ出して確保すること、そしてそれを証拠としてきちんと保管しておくというのは何よりも重要です。
まとめ
最近何かとつきまといの頻度が増えたり行動パターンを変更してもかなり正確にストーカー行為をされる場合は、今回の記事のようにGPSを使ってストーカー行為を行われている可能性があります。
このような場合はまずはGPSの端末を見つけ出し、そして警察に届け出るなどして専門家に相談するということが必要となります。
GPSは身の回りにあるか、あるいは自分の携帯の設定がいじられているケースがほとんどですので、まずは自分の身の回りから徹底的に確認をするというのが重要です。
少しでも怪しいと思ったのであれば、今すぐにでもGPSの端末がないかどうかチェックするとよろしいでしょう。