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あなたはつけられている!?GPS探知機・発見器の特徴と発見方法

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GPSはカーナビやスマホのナビ機能に用いられる便利なシステムです。この便利なシステムを悪用し、あなたの行動を監視している人物がいるかもしれません。

 

一般的にGPS探知機と呼ばれるGPSロガー(GPS記録装置)やGPS発信機は、恋人や配偶者の浮気調査を目的に使用されるものです。

 

しかし、ストーカーなどがこのような機器を使用して、ターゲットの行動を把握したり、時にはリアルタイムでどこにいるかを知ることができるのです。

 

ここではGPSロガーとGPS発信機の違いと、設置されてしまった場合の発見方法などの対策について解説していきます。

 

GPSロガーとGPS発見器の違いは現在位置を確認できるかどうか

相手の行動を監視するGPS探知機にはGPSロガーとGPS発信機があります。この二つの装置には大きな違いがあります。GPSロガーは単にターゲットの行動ルートを記録し、後で回収してパソコンなどでその行動ルートを解析するための装置です。

 

それに対してGPS発信機とは、GPSのシステムを利用し、ターゲットの行動ルートと現在位置をリアルタイムで監視することができる装置です。

 

GPS発信機は携帯電話回線などからWebにアクセスし、スマートホンやパソコン、タブレットにターゲットの現在位置を知らせる仕組みになっています。

 

このように、GPSロガーとGPS発信機には機能に大きな違いがあります。もし、ストーカーなどの犯罪者がこれらの機器を利用しているとしたら、ターゲットの行動はすべて犯人に把握されてしまいます。

 

GPS探知機には盗聴器の機能が付いていることも

GPSロガーやGPS発信機には、盗聴器の機能が付いているものあります。これらのGPS探知機に盗聴機能を付けることで、どこでどのような会話をしたかなど、より詳細な個人情報を得ることができますので犯罪者にとっては非常に便利なグッズであると言えます。

 

ターゲットの位置情報や移動ルートに加え、誰とどのような会話を行ったかというところまで把握できるということで、浮気調査などの際には非常に役に立つ機能です。しかし、赤の他人にそこまで個人情報を握られるということは、恐怖以外の何物でもありません。

 

特にGPS発信機に盗聴機能が付いている場合には、実際の付きまといと同様か、それ以上の個人情報を相手に知られてしまうことになります。

GPS探知機は車やいつも持ち歩く物に設置されることがほとんど

もし、GPSで行動を監視されているとしたら、犯人はどこにGPS探知機を仕掛けるのでしょうか?一般的には車で移動することが多いターゲットには車に、それ以外のターゲットにはいつも持ち歩くバッグなどに設置するケースがほとんどです。

 

ストーキングされていた女性の自転車のサドルの裏側にGPS探知機が設置されていたというケースも報告されています。なので自転車やバイクに設置される可能性も十分あると思っておきましょう。

 

GPSロガーであれば硬貨程度の大きさのものもあるので、バッグに忍ばせてあっても気付きにくいのが特徴です。また、GPS発信機の場合でもタバコの箱程度の大きさのものが多いので、車の内外に設置された場合にすぐに設置されたことに気付くことは稀です。

 

GPS探知機を発見するにはプロに依頼するのが一番

GPS探知機は前述したように非常に小型化されています。ですので、もし自分がいつも持ち歩いているものに設置されている疑いがあれば、まずは細かな場所まで目視や手触りで探す方法があります。

 

車に設置されている可能性が高い場合には、車の内外を徹底的に目視で探してください。車に設置する場合には、シートの間や下、ダッシュボードなど隅々まで探す必要があります。

 

車の外側に強力な磁石や粘着テープで設置されていることもあるので、車の裏の手が届く範囲も丁寧に探してみましょう。

 

その時点で見つからなければ、車のバッテリー周辺に取り付けてある可能性もあります。GPS探知機は電源の確保が必要なので、電池式ではない装置が車のバッテリーを電源として設置してあることも考えられます。

 

また、GPSロガーは電波を発信せず、GPS発信機も携帯電話と同様の電波を利用するため、発見には特殊な探知機が必要です。その特殊な探知機とは半導体に反応する装置とデジタル電波を受信することができる装置です。

 

この半導体に反応する装置は比較的安価なものでも50,000円程度します。安価なだけあって、GPS探知機や携帯電話の半導体以外にも、金属製の物に反応してしまいます。なので、いつも持ち歩く物に設置されたGPS探知機の発見には有効な機器であると言えます。

 

GPSロガー発見のための機器は、半導体以外の金属にも反応するので車に設置されたGPSロガーの発見には不向きであると言えます。では、車にGPS探知機が設置されている可能性があっても、目視や機器で発見できない可能性もあります。

 

車にGPS発信機が設置されている可能性が高い場合には、デジタル電波を探知することができる機器で調べることをお勧めします。市販されている商品は35,000円程度からあります。

 

このデジタル電波探知機は、GPS発信機が発するデジタル電波を探知することができるので、車にGPS発信機が設置されている場合の発見に役立ちます。この機器はGPS発信機のデジタル電波以外にも携帯電話などの電波もキャッチしてしまうので、注意が必要です。

 

この機器の弱点は、GPSロガーは発見できないということです、GPSロガーはもともと電波を発しない構造になっているため、車にGPSロガーが設置されている場合には、この機器では探し出すことができません。

 

このように、GPS探知機を探し出す方法はいくつかありますが、どれも確実に発見できる方法ではありません。もし、これらの方法を試してもGPS探知機を発見できない場合には、さらに精度の高い機器とノウハウを持った専門の業者に依頼することをお勧めします。

 

スマートホンにGPS追跡用のアプリがインストールされている場合も

スマートホンに位置情報を確認する機能が付いていることをご存知の方は多いと思います。この位置情報検索サービスは友人や家族が今どこにいるのかを確認したり、スマートホンを無くした時に便利な機能です。

 

しかし、この機能を悪用すれば、ストーカーなどの犯罪者が簡単にターゲットの現在位置などの情報を手にすることができます。

 

また、位置情報を特定のスマホに通知するGPS追跡アプリというものもあります。自分のスマートホンを調べてみて、身に覚えのないアプリがインストールされていないか調べてみましょう。

 

さらにバックグラウンドで作動するGPSアプリを密かにインストールされていて、それにより現在位置などの情報が漏れている可能性もあります。

 

このようなアプリは画面にアイコンが表示されないものもあるので、「設定」の「アプリケーションの管理」から不審なアプリがインストールされていないか調べましょう。

 

まとめ

ここまで、GPS探知機の種類とその仕組み、設置された場合の発見方法について解説してきました。GPS探知機にはその探知の方式に2つの種類があり、発見するための機器も全く違うものが必要であることがお判りいただけたと思います。

 

特に車に設置された場合には、発見が難しいこともあるので、GPS探知機発見のプロに捜査を依頼することをお勧めします。プロは精密な機器を持っており、また車の構造にも詳しいため、どこにGPS探知機が設置されているかを的確に捜査することができます。

 

自分でGPS探知機を発見するための手段には限界があります。自分でGPS探知機を探してみても見つからず、それでも監視されている気配を感じる場合には、プロに相談すると良いでしょう。

 

GPS探知機をストーカーが利用して、ターゲットの現在位置や行動範囲を知ることは、ストーカー規制法に抵触する立派な犯罪です。もし、自分の持ち物や車にGPS探知機が設置されていたら、警察に相談することも視野に入れておきましょう。

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